KEX(仮想通貨取引所)のセキュリティ設定について
はじめに
目次やら最新情報やら注意書きを以下に整理しています。初めての方はご一読を。 bec-10.hatenablog.com
やりたいこと
- KEXで各種のセキュリティ設定登録を行う
前提条件
なんでセキュリティ設定が必要なの??
大まかに分けて、以下の3つの理由によります。
- 仮想通貨の売買を行うため
- KEXの自分のウォレットから、外部のウォレットへ送金できるようにするため
- ポイントを貯めてレベルアップして、1日に送金できる上限金額を増やすため
1つ目については、そのままの通りです。
KEXでは、仮想通貨取引を行う際に、ログイン時のパスワードとは別に設定した、取引用パスワードの入力を求められます。
2つ目についても同様。※2018/7/23追記
KEXでは、外部ウォレットに送金を行うときには、Google二段階認証と取引用パスワードの入力を求められます。
KEXでは、外部ウォレットに送金を行うときには、取引用パスワードおよび、Google二段階認証またはSMS認証を求められます。
【追記の言い訳】表示言語を英語にしていたのにも関わらず一部の補足メッセージが中国語のままで、ちょうどそこだけ翻訳せずにスルーしていたのですが、まさにそこで指摘されていました。なんという罠。
3つ目については…、ポイント? レベルアップ? なんのこっちゃですね。
KEXでは、個々人のアカウントに「VIP Level」なるものが存在し、このレベルによって、1日に送金できる仮想通貨の上限が決まっています。ポイントは日々のログインや取引に応じて加算されていき、ポイントが一定以上溜まるとレベルアップ、レベルに応じて上限が緩和されていく…という仕組みです。
- 他の仮想塚取引所でいうと、Binanceの仕組みと同様です。Binanceは、本人確認を済ませていないアカウント初期状態では、1日あたり2BTCまでしか取引が行えません
- 年会費を支払えば、一気に最高レベルまで到達できるみたい
- ログインボーナスもそうだけど、まさにソシャゲ
で、詳細は(面倒なので)割愛しますが、セキュリティ設定を行うことで貰えるポイントは他の操作よりも桁違いに高くなっていて、あまり多額の取引をしない人がレベルを上げるためには、ほぼ必須の操作なのです。つまるところ、セキュリティ設定をすればするほど、KEXから「このユーザは安全だな」と認められて、より多くの仮想通貨取引が行えるようになる、ということでしょう。
とは言え、初期レベルであっても、例えば1日あたりのBTC送金は20BTC(2018/7/15時点で約1400万円相当)まで可能のようなので、億り人ならまだしも平凡なイッパンジンが敢えてレベルアップを狙う必要性は無いかな、というのがこの話のオチ。
ポイントとレベルの詳細については、以下のドキュメントを参照してください。日本語じゃないけど、イメージはなんとなく分かるかと。
- 現在の自分のレベルや、ポイントを貰える操作の一覧について ※要ログイン
http://www.kex.com/user/score.html - レベルごとの、各仮想通貨の送金上限一覧について
https://www.kex.com/about/about.html?id=143
セキュリティ設定登録
前置きが長くなりましたが、ここからが本番。初めに、KEXにログインして、以下の画面まで遷移します。
→手順はこちら KEX(仮想通貨取引所)のログイン手順について - IT企業戦士BEC
項目ごとに説明していきます。
Security Level
アカウントのセキュリティ強度です。(※先に説明したVIP Levelとは別)
以下で説明する5つのセキュリティ設定を行っていくとレベルが上がっていくようですが、これ自体に何か意味や制約があるわけではなさそう。初期はMediumですが、最終的にはHighになる模様。
Security Settings
実際に登録が必要な、個別のセキュリティ設定です。 各項目の右にあるBoundやModifyなどの文字をクリックすることで、新規設定や変更を行えます。
一番上は、メールアドレス認証です。
これを設定すると、電話番号ではなくメールアドレスでもログインできるようになります。それ以外の意味があるのかは不明…。
Binanceのように、取引するたびに承認を求めるメールが送られてくる…というわけでは無さそう?
Boundをクリックすると以下の画面に遷移するので、メールアドレスを入力し、Confirm Submissionをクリックします。
すると、入力したメールアドレス宛に以下のようなメールが届くので、まんなかの青文字の部分(「below.◆◆」以降)のリンクをクリックして、認証を済ませます。
- ところどころ文字化けしているのは、おそらく中国語を表示できないからだと思われます
- メールが届かない場合は、メールアドレスの入力が間違っている可能性があります。Resendをクリックすればメールアドレスの再入力が可能です(たぶん)(試してないけど)
- メールアドレスは、あとから変更することはできないみたいなので注意
上から二番目は、SMS認証(電話番号認証)です。
これは、アカウント新規作成時に既に済ませているので、特に変更は不要です。
上から三番目は、Google二段階認証です。
Boundをクリックすると、以下のような画面に遷移します。
【左のQRコード】
Google二段階認証アプリのダウンロード用です。
まだアプリを持っていない人は、これを読み取ってダウンロードしてね、ということでしょう。 既にアプリを持っている人はスルーしてOKです。
- ※注 QRコードを読み込んだら、アプリストアのダウンロードページに飛ばされるのではなく、apkファイルのダウンロードが始まりました。 ただ単に日本のアプリストアに紐づいていないからなのか、もともとそういう仕組みなのか、原因は不明ですが、敢えてapkファイルからインストールする必要はないので、 ここは素直に、お手持ちのスマホのアプリストアから検索してダウンロードするのがいいでしょう
- apkファイルとかの用語が分からない人は、スルーしてOKです。あるいはググって調べてみてください
- 二段階認証アプリは、個人的には、Google標準のものよりAuthyがおススメです。スマホを機種変更したときに設定引継ぎが行えるので、二段階認証コードを再設定する手間が省けます。興味があれば、ググって調べてみて
【右のQRコード】
実際の二段階認証コードの登録に必要です。二段階認証アプリでこれを読み取って、設定をスマホに登録しましょう。その辺の手順は省略。
【Key】
詳細不明ですが、おそらく、二段階認証を再設定するときに必要となると思われます。メモするなどして、控えておきましょう。
- 二段階認証を再設定するためには、KEXのカスタマサポートに連絡する必要があります
- Keyの値は、あとからでも確認可能です。ただし、確認するためには二段階認証が求められるため、スマホを紛失するなどして二段階認証ができなくなってからでは遅いので注意
【Device Name】※2018/7/16追記
こちらも詳細不明。スマホのデバイス情報を読み取っているわけでは無いです。Keyと同じように、再発行のときに必要になるのかも。
右のQRコードを読み込んだ時に、スマホ側の二段階認証の設定名として初期表示される値です。KEXのアカウントを複数作成する場合に、どのアカウントがどの二段階認証と紐づいているかを判別するための識別子なのかと。しかし、スマホ側の二段階認証の設定名は任意に決められるので、自分で分かりやすい設定名をつけても問題ないです。ご自由に。
【Google vertification code】
ここに、右のQRコードを読み取って登録した二段階認証コードを入力します。
入力する項目はこれだけなので、最後にConfirm Submissionをクリックして、登録完了しましょう。
Google二段階認証は、SMS認証や画像認証と違って、認証コード入力の有効期限があります。一定時間が過ぎたら認証コードが再発行されるので、有効期限内に認証コード入力と登録完了まで済ませる必要があります。
上から四番目は、ログインパスワード設定です。
これも、アカウント新規作成時に既に済ませているので、特に変更は不要です。
一番下は、取引用パスワード設定です。
Setをクリックすると、以下のような画面に遷移します。
【New Trade Password】【Confirm Trade Password】
パスワードを入力します。ログインパスワードと同じものは登録できないので注意。
※2018/8/7追記 パスワードは6文字以上、かつ英字と数字が最低1文字以上必要です。英字は、大文字小文字を問いません。
【SMS Authenitication Code】
SMS認証です。新規アカウント作成時と要領は一緒なので、詳細は割愛します。
【Google vertification code】
Google二段階認証です。さっき説明したので、これも詳細は割愛。
以上、4つの入力を全て済ませたうえでConfirm Submissionをクリックすれば、登録完了です。
- 取引用パスワードは再設定できますが、再設定後の24時間は取引が行えなくなるようです
- 取引用パスワードの再設定には「ID card number」が必要で、それは、以下で説明する本人確認を完了しないと発行されません(※確認中)
- 以上の理由から、パスワードを失念すると面倒なことになるので、紛失しないように注意
アカウント新規作成時からここまでで、5つ全てのセキュリティ設定を行いました。正常に登録できていれば、以下の画面のように、各項目に緑色の✔がつきます。
Real-name Authentication
パスポートや運転免許証などによる本人確認です。
文量的にダレてきたので、詳細は以下の別記事で。
KEX(仮想通貨取引所)の本人認証について - IT企業戦士BEC
終わりに
- 次回は、KEXで実際に仮想通貨取引を行うまでの段取りや、全体像について説明します。たぶん
- セキュリティ設定の変更や再発行のルールがややこしいので、個別に整理した方がいいかな
- 例の仮想通貨、まだ上場しないですね
- クソ暑い…
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